Q 先日、病院に行き、抗生物質をもらいました。その時、「6時間おきに飲むように」と指示を受けましたが、「何時間おきLという薬剤は夜中に起きて飲んだほうがよいのでしょうか。(56歳 自営業 大阪)

Q 先日、病院に行き、抗生物質をもらいました。その時、「6時間おきに飲むように」と指示を受けましたが、「何時間おきLという薬剤は夜中に起きて飲んだほうがよいのでしょうか。(56歳 自営業 大阪)

 この問題に遭遇するのは、風邪などをひいて発熱し、医師から「この抗生物質を6時間おきに1日4回飲んでください」と言われ、薬剤を3~4日分処方された時だと思います。

 朝早く起きる生活をしている人は、朝の6時、昼の12時、夕方の6時、夜の12時という具合に、4回薬剤を飲むことができるでしょう。

 しかし、夜型の生活をしている人が、1回目を朝の8時に飲むと、2回目が昼の2時、3回目が夜の8時、4回目は午前2時に飲まなければならない、と言うことになります。夜型の人は、1日4回、6時間おきに抗生物質を飮むということは、実行しづらいものです。 私も薬剤師の端くれなので、やはり「6時間おきに4回飲んでください」と答えざるを得ません。

 しかし、私自身、あるいは私か2人の子供たちを育てた経験から言うと、夜中に起きて薬剤を飲む、飲ますということはしていません。さらに、6時間という投与間隔を厳密には守ることもできませんでした。

 私自身の服用時間は、朝食15分後の7時15分、昼食15分後の12時半、夕食後の7時、そして4回目は就寝前の11時頃、という具合に薬剤を飲んでいます。

 通常の病気の治療に使う薬剤の場合は、副作用が起きる循環血液中の薬の濃度と治療濃度との間には結構幅があります。

 6時間毎にきっちりと飲めず、少し投与間隔が短くなっても、循環血液中の薬の濃度の変動は、せいぜい20%ぐらいです。したがって、それほど心配はないだろうと考えてのことです。しかし、この方法は、あくまでも私か使い慣れた薬剤についてのルールです。安易に真似をしないでください。医師、薬剤師に相談して、自分に合った薬剤の飲み方を決めてください。