*キャップの工夫

*キャップの工夫

 かつて、アメリカの薬局の店頭に置いてあった「タイレノール」という鎮痛薬のカプセル剤のキャップを開け、薬剤を取りだし、代わりに青酸カリを入れ、再び店頭に放置した事件がありました。この事件の教訓から、いったんキャップをはめれば、簡単に開けられないようなカプセルが考案されました。

 現在は、カプセルのボディーとキャップそれぞれに窪みをつけたり、溝をかみ合わせることで、容易にカプセルを開けていたずらができないような工夫がなされています。

 カプセル剤は錠剤に比べて、高級品というイメージを消費者に与えます。だから、健康食品や機能性食品にもカプセルを使った製品が多くあります。

 

*硬カプセル

 ゼラチンカプセル、HPMCカプセルなどは、手でつかむと硬いことから「硬カプセル((ハードカプセル)」と呼ばれます。

 硬カプセルは、錠剤に比べて飲みにくいと言う人がたまにいます。錠剤は比重が大きいので飲む時に口のなかで沈んで簡単に飲めます。

 一般にカプセル剤は比重が軽く、水に浮くので、口の上顎に貼りついたりして飲みにくいものです。そんな時は、口に入れた後、顔をやや下に向けて飲みこむと、カプセルが喉の奥へいき、スムースに食道へといきます。