ライター症候群

Reiterが1916年にドイツ陸軍で発見、記載した症候群。非淋菌性非特異性尿道炎に関節炎と結膜炎、極めてまれに心外膜炎、心筋炎を伴うのを特徴とする。潜伏期は10日から30日で、好んで若年男子を侵し、症状は弛張遷延し、しばしば軽快、増悪を繰り返し、数か月から十数年以上に及ぶことがある。特異療法は知られていない。患者は特異的組織適合抗原HLA-B27を持つことが知られ、発症には何らかの遺伝的素因が関係することが示唆されている。なお、素因者のクラミジア感染は発症の有力な誘発因子といわれる。発症者の1/3以上にクラミジアが検出されるという。