Xoft System(iCAD社製)


癌の早期発見および治療で最先端の画像分析、ワークフロー・ソリューション、放射線療法を誇るiCAD社は、9月22-25日にアトランタで開催されたAmerican Society of Radiation Oncology(ASTRO)の第55回年次総会において、非黒色腫皮膚がん(non-melanoma skin cancer)の治療でXoft Axxent Electronic Brachytherapy Systemを用いた際のデータを発表しました。過去3年間にXoft Systemの高線量率(high dose rate)電気的小線源療法(electronic brachytherapy)を受けた患者では、毒性レベルが低く、再発がないことが明らかとなりました。Xoft Systemは唯一の電気的小線源療法システムであり、皮膚がんに対するその有効性が臨床データにより裏付けられています。実際に、これに関する論文が審査を受けて高い評価を得ています。2000人以上の非黒色腫皮膚がん患者がXoft Systemを用いた治療で良好な結果を出しています。

Ajay Bhatnagar(MD, MBA, Cancer Treatment Services Arizona, Affiliate of 21st Century Oncology, Adjunct Assistant Professor of Radiation Oncology, University of Pittsburgh School of Medicine and DermEbx)は、患者187名の非黒色腫病変275箇所を対象に、Xoft Systemを用いたHDR電気的小線源療法を行い、その臨床結果データを提示しました。この患者群の1年データは、2013年3月発行の医学ジャーナル『Brachytherapy』に掲載されました。

「治療後に3年が経過した時点では、Xoft SystemのHDR電気的小線源療法で治療された皮膚がん患者で、再発の危険性が確認されていません。Xoft Systemは高齢者を含む多くの患者にとって理想的な治療選択肢であり、治療計画から帰宅までの治療スケジュールを短期で済ませることができます」

非黒色腫皮膚がんについて

基底細胞がん(basal cell carcinoma)または扁平上皮がん(squamous cell carcinoma)として認識されており、皮膚がんの一般的なタイプというだけでなく、ヒトにおいてもっとも頻繁に確認されるタイプのがんです。主に顔面や耳、首、唇、手の甲などの日光が当たりやすい部位に生じます。米国では毎年200万人以上で発症しています。

Xoft Axxent Electronic Brachytherapy Systemについて

Xoft SystemはFDAおよびCE承認済みのアイソトープ遊離放射線(isotope-free radiation)療法であり、初期の乳癌や子宮内膜がん(endometrial cancer)、子宮頸がん(cervical cancer)、皮膚がんなどに使用されます。放射線源として独自の小型X線装置を使い、健康な組織や器官の間にあるがん部位に直接かつ正確に放射線を当てます。Xoft Systemを用いたIntraoperative Radiation Therapyの安全性と有効性に関しては、市場後調査により評価が実施されています。XoftはiCAD社の100%子会社です。同社の今後の活躍に期待です。