ムカつく翻訳者の特徴

 

昔翻訳会社で働いていたときにもっとも頭にくる登録翻訳者の特徴は、フィードバックに対応しない奴。修正の要求を頑なに無視するのである。誰でも指摘されて嬉しいものではなく、指示に従って修正することには多大な労力とストレスが伴う。コーディネーターとして働いていた頃の私はそのころを理解していなかったが、しかし、プロの翻訳家である以上、依頼主である翻訳会社に従うのは当然という考えは今でも変わらない。

 

お客様から文句を言われれば、たとえそれが理不尽なことでも内心のイライラを顔に出さずに対処することを日本人は得意とするため、国産の翻訳者はフィードバックにすぐに対応してくれる。問題は外国人である。アメリカ人は一度注意されても従おうとせず、反論してくる。これに例外はない。かなり強めに言って聞かせないと、あからさまに自分が誤っているのに認めようとしない。こちら側にも精神的に相当な負担がかかる。