代替医療って何!?

現在、病院や診療所、クリニックで西洋医学の医師によって行われている治療法以外のものを代替医療と言います。そういう意味では、漢方もそうですし、中国で生まれた中医学、ハリ治療、インドで行われているアーユルヴェーダイスラム系の国々で行われているユナニ医学なども代替医療と言えます。

代替医療という言い方にあまりなじみがありませんが、もともとは外国から入ってきた言葉のようです。オールタナティブ療法の日本語訳ですが、オールタナティブとは、二者択一、二つあるものの一方、代替案、代わり人るものと訳されます。もちろん、ここには民間療法も含まれます。

精神療法も代替医療と言われますが、瞑想や音楽療法などはすでに西洋医学的な治療として取り入れられています。

生物学に基づく療法といわれるものでは、サプリメントが代表でしょう。ハーブや健康食品の類が挙げられます。健康な人に与えれば疾患を起こさせる薬物の微小量を、水に溶かして病気を治療するホメオパシーも生物学の分類でしょう。

ショウガやニンニク、ネギなどを使った民間療法もこのジャンルに入ります。

体を動かす療法には、カイロプラクティック、マッサージ、整体、整骨など、体を温める方法も体を動かすというジャンルに入れていいでしょう。

ほかに、気功、電気などがあります。電気とは、体のあちこちに手を当てて、エネルギーを送るというもの。

代替医療と言ってきましたが、民間療法や健康食品を含め、実に様々なものがあります。

代替医療という名称には、現代医学にとって代わるものというイメージもありますが、もう一つの医療と思ったほうがいいかもしれません。

また一方で、補完代替医療という言い方もあります。現代医学の欠点を埋める、補完するというイメージです。

現代医学、私たちが受けているのは主に西洋医学ですが、からだの仕組みにしても、病気が起こるメカニズムにしても、すべてを解明したわけではありません。まだまだわからないことがたくさんあります。

西洋医学の治療法がすべてではありません。

代替医療の中に、今の医学に代わるものが現れる可能性もあります。

補完するということでいえば、薬の副作用を抑えることができるかもしれません。

私は一概に代替医療を否定するものではありません。

西洋医学も代替医療も、私たちの体を完全に守ってくれるわけではないのです。そこのところをしっかりわきまえていたいと思います。