Biogen社

ヘルスケア市場研究コンサルト会社ZoomRxの報告によれば、Biogen Idec社の血友病薬剤候補『Eloctate』と『Alprolix』は、血友病市場シェアの大部分を獲得し、予防治療を増加させて同市場を着実に成長させるとのこと。両薬剤は血友病Aと血友病Bの治療に用いられる予定です。長時間作用型の薬物であることから両製品は、慢性症状を和らげるための点滴の回数を減らして患者の生活の質(QOL)を大きく改善させます。5月には、Eloctateの生物学的製剤承認申請書(biologics license application)がFDAに承認され、さらに、Biogen社は両薬剤の研究開発とマーケティングでSwedish Orphan Biovitrum社と提携を結びました。血友病に特化した他の企業はこのような動きを受け、さぞかし辛い思いをしているでしょう。
ZoomRx社は、2013年6月~7月の間に血友病を治療した医師150名以上を対象に試験を実施しました。その結果、医師はEloctateとAlprolixが既存の治療薬と同程度の有効性および安全性をもつと認識しているものの、利便性という点では両薬剤に期待していることがわかりました。臨床医によれば、利便性の向上によって患者が予防治療を積極的に受けるようになるとのこと。つまり、出血時に薬剤を使用するのではなく、予防目的で定期的に薬剤を使用するようになるわけです。予防治療を行う患者は多くの薬剤を消費することから、これが市場の成長につながるのです。
血友病の商業的有効性を追跡する者は、複数の新治療法が今後数年のうちに大きな影響を与えることを見越していたのです。いやぁーすごい洞察力ですねー。血友病AおよびBの患者は、すぐにこの新しい治療を選択できるようになるでしょう。