polypill

心臓病などの慢性疾患を抱える人は、健康を維持するために多くの薬を飲まなければならないことが多いです。
この問題を解決する新しい方法を科学者がテストしました。複数の異なる薬剤を配合した『polypill』です。
アスピリンコレステロールおよび血圧調整用の薬剤を単一の錠剤に詰め込めば、心疾患患者による定期的な服用の傾向が高まることが、新たな国際的試験によって明らかになりました。
最も大きなメリットはすべての薬剤が一つの錠剤として完成するところにあります。一度に十数以上の錠剤を服用しなければならない患者は、それを思い出すだけで苦痛を感じてしまうからです。
心疾患患者は降圧剤と、コレステロールを下げるためのスタチン系薬剤、血液凝固を防ぐためのアスピリンを服用することにより、心臓発作などのリスクを半分以上減らすことができます。
しかし、適切な服用を継続している心疾患患者の割合は約半分となっているのが現状であり、発展途上国のみを対象とすれば5~20%になります。
ジャーナル誌『American Medical Association』に本日掲載された新しい試験では、イギリス、アイルランド、オランダ、インドの循環器障害患者2,004名が対象となりました。同試験の患者の大部分は心臓発作や脳卒中を既に経験しており、その他の患者は高血圧やコレステロール、喫煙などの因子に基づいて高リスク下にあると判断されました。
複数の薬剤を一つにまとめることができれば、1年程度で市場の波に乗ることができるでしょう。