Tylenol(タイレノール)

米国で人気の鎮痛剤『Tylenol(タイレノール)』の瓶のキャップに、「肝不全や最悪の場合には死をも招く危険性がある」という旨の警告が付くことになりました。
Tylenolの活性成分はアセトアミノフェン(acetaminophen)であり、これは急性肝不全の主要原因となっています。新しいキャップは、製品ラベルに既に表示されている警告内容を読まない消費者に注意を与えるようデザインされます。どんな感じのものになるのかちょっと楽しみです。
アセトアミノフェンはTylenol以外でも600種類以上の市販薬に配合されており、成人のアメリカ人の4人に1人は毎週1つ使用しています。薬剤大国の消費量はすごいですね。その他の医薬品にはNyquil風邪薬やExcedrin鎮痛錠、鼻づまりの緩和薬Sudafedなどが挙げられます。
Tylenolの製薬会社Johnson & Johnsonによれば、10月から『Extra Strength Tylenol』の各ボトルのキャップに警告を載せ、他のTylenolボトルに関しては数ヵ月のうちに警告を載せるとのこと。
米国では毎年、アセトアミノフェンの過剰摂取で55,000~80,000の人々が集中治療室に運ばれており、最低でも500人が死亡しています。この数字はアメリカ人の大胆で大雑把な性格を表していますね。