Botox Cosmetic

FDAは本日、「目じりのしわ(crow’s feet)」として知られる中等度から重度の外側眼角線に対するBotox Cosmetic(onabotulinumtoxinA)の使用を認めました。同薬は外眼角の皮下組織を対象とした唯一のFDA承認薬です。

FDAは2002年に、眉間のしわを一時的に改善するものとしてBotox Cosmeticを承認しています。同薬は筋肉の緊張を抑えてしわが目立たないようにします。

FDAの薬剤評価および研究センターの皮膚科学およびデンタル製品部長Susan Walkerによれば、「今回の適応追加により、目じりのしわを抑えるための治療選択肢が増えることになります」とのこと。

Botox Cosmeticは筋肉注射で投与されます。眉間や額、目じりのしわを同時に治療することができます。
外側眼角線の治療におけるBotox Cosmeticの安全性と有効性は、2件の臨床試験で実証されました。同試験では中等度から重度のしわをもつ833人の成人をBotox、またはプラセボへ無作為に割り当てました。その結果、Botox投与群ではプラセボ群よりも大きな改善が見られました。

最も一般的な副作用は眼瞼の浮腫(eyelid edema)であり、これは瞼が過剰な体液を含んで腫れている状態です。

OnabotulinumtoxinAはBotoxおよびBotox Cosmeticとして販売されています。FDAはBotoxを慢性片頭痛(chronic migraine)、脇の下の過度の発汗(underarm sweating)、眼瞼けいれん(blepharospasm)、斜視(strabismus)の治療薬として認可しています。同薬の警告欄には「ボツリヌス毒素(botulinum toxin)は注入部から他の身体部位に飛び散り、ボツリヌス中毒症(botulism)と同様の症状を引き起こす危険性がある」と記されています。

しわを消せると聞くとミドルエイジなら誰でも飛びつきたくなるものですが、副作用も確認されていることから最新の事例を常にチェックする必要があります。