Facebookが機械翻訳分野の新興企業『Mobile Technologies』を買収

フェイスブックは言語障壁を超えてユーザーを結び付けるため、スピーチ認識および機械翻訳分野の新規事業を手に入れました。

フェイスブックがMobile Technologiesの買収を発表しました。同社はモバイル音声翻訳アプリ『Jibbigo』を開発した企業であり、ピッツバーグを拠点としています。

この新興企業がもつ翻訳の専門知識は、News Feedポストの翻訳と、複数言語の音声認識に役立つと考えられています。

2009年に発売されたJibbigoは、25言語のうちの一つで音声を記録し、スクリーンや読み上げで即座に翻訳を行う優れものです(その精度がどれくらいなのかは知りませんが)。

iOSAndroidで利用可能なアプリは、オフライン翻訳パックの販売を通して金を稼ぎます。

あるソースによれば、Facebookはしばらくの間は翻訳アプリをサポートし続ける一方で、Mobile Technologiesチームのメンバーはカリフォルニア州メンローパークのエンジニア従業員に加わることになります。

Mobile Technologies従業員のうち何人がFacebookに移動するかはわかっていません。
音声認識機械翻訳技術で世界最先端を行くMobile Technologiesのような会社を獲得できたことはFacebookにとって大きいでしょう。

Facebookの目標は、世界をもっとオープンにしてつながりのあるものにすることです。世界中で何十億の人々がFacebookを利用していますが、まだまだ『つながり』が行き届いていないところはたくさんあります。
モバイル装置やウエブを利用する人にとって音声技術はますます重要になっていることから、この技術はある種の革命を起こすかもしれません(ちょっと大げさですが)。

Facebookは真のグローバルスケールでこの技術を応用するための完璧な基盤を与えると期待されています。
Facebookは今のところコメント等の翻訳ではマイクロソフトのBingに依存しています。in-house翻訳サービスは、異なる言語間でのやり取りをスムーズにさせる可能性があります。今後の進展に注目ですね。