Injectafer

Injectafer(カルボキシマルトース鉄;ferric carboxymaltose)は、鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)を呈する、経口鉄剤に不耐性な成人患者に対する薬剤です。また、透析を必要としない慢性腎疾患(non-dialysis dependent chronic kidney disease)の成人患者も対象としています。

Injectaferの患者情報

この薬剤を服用する前にこの情報を注意深く読んでください。この要約はInjectaferに関して全てを説明しているわけではありません。理解できなかったり、薬剤についてもっと知りたいことがある場合には、医師やヘルスケア従事者に相談してください。この薬に関しては彼らがベストな情報ソースです。

Injectaferって何なの?

鉄は赤血球の産生で必要とされるミネラルです。体の中で鉄が不足になると、健康を維持するのに必要な赤血球の量が減ってしまいます。この状態を鉄欠乏性貧血または鉄不足と呼びます。

Injectaferはこの状態を回復させるためのものです。鉄欠乏性貧血は大量の月経出血(menstrual bleeding)、妊娠、分娩、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease)、吸収不良(malabsorption)、肥満手術(bariatric surgery)、慢性腎疾患など複数の医学的要因によって生じます。

Injectaferを安全かつ効果的に使用するにはどうすればいい?

鉄注入剤の投与はプロの医療従事者のみによって行われます。
鉄の静脈内投与により、重度または生命を脅かすほどのアレルギー反応が起こったという事例があるので、IV鉄に対するアレルギー反応や異常な反応(発疹、息切れ、喘鳴)を確認した際にはすぐに医療従事者に知らせましょう。

鉄は体からすぐには排出されないので、有害事象となり得る鉄過剰負荷(iron overload)などの状態を引き起こすことがあります。また、肝障害などの特定の医学的状態にあると、鉄過剰負荷が生じやすくなります。なので、医師や医療従事者に相談することが大切です。

Injectafer投与を受けられない人は?

鉄不足じゃないのに貧血症状になっている人や、鉄過剰負荷の状態にある人ですね。
妊娠している場合や、それを予定している場合には医師にそのことを報告してください。Injectaferの投与が安全かどうかは医師が判断します。

Injectafefの投与法は?

医師や医療従事者が静脈注射します。

Injectafer投与後にやってはいけないことは?

鉄分のサプリメントを服用してはいけません。処方薬や非処方薬、ビタミン剤など服用しているものをすべて医師に伝えてください。